「ぐっ・・・」
バルカン・ジョージは膝を着く。
足元には大量の血が溜まっていく。
常人なら気を失ってもおかしくない量だ。
「はぁはぁはぁ、何故だ・・・叫んだ程度で貧血を起こすとは・・・そして貴様らの攻撃は全て防弾チョッキで防いでいるはずなのに、何故俺が膝を着いている・・・」
バルカン・ジョージが息を切らしながら呟く。
それを見てロックはゆっくりと近づいて行く。
「そもそもお前は防弾チョッキなど着ていない」
「くっくっくっ、まだほざくか!」
「現にあれを見ろ!」
ロックはある場所を示す。
そこにはハンガーにかけられた防弾チョッキがあった。
バルカン・ジョージ専用なのかかなりサイズもデカい。
ロックは戦いの中でハンガーにかけられているのを発見していた。
バルカン・ジョージは示された方を見て驚愕する。
「なっ!?何だとー!?」
バルカン・ジョージは自分の体を確認、そこは銃弾を浴びて胸部や腹部が血塗れになっている。
それを見たバルカン・ジョージの顔が血の気を引いていく。
「そ、そ、そんな、馬鹿な・・・俺が防弾チョッキを着ていないだと・・・」
「いや、あれだけ銃弾食らって気づかないお前も凄いよ」
バルカン・ジョージは絶望で顔を歪める。
両手もついて床を見ている。
「何故だー!!!!何故俺は防弾チョッキを着ていないんだー!!!うぉぉぉぉぉぉ!!!!防弾チョッキがあれば俺は最強だったはずだ、防弾チョッキがあれば俺は死なない、防弾チョッキがあれば健康的な生活が出来る、防弾チョッキがあれば多くの人たちに夢を与えれる、・・・おぉぉぉぉ!!防弾チョッキー!!!おんおんおんおん・・・」
バルカン・ジョージは叫んだ後泣き始めた。
「どんな性能の防弾チョッキだよ」
「ロック」
トシゾーが少しふらつきながらロックに近づいて行く。
「やったのか?」
「分からないが、戦意は喪失したと思う」
「こいつは本当に防弾チョッキを着てたらヤバかったな」
「あぁ」
バルカン・ジョージの声がだんだん弱まり始める。
血の流し過ぎだろう。
「俺もここまでか・・・」
バルカン・ジョージは仰向けに倒れた。
「一つだけ頼みがある・・・俺はこのまま死ぬだろう・・・・・・最後・・・に・・・・・・防弾チョッキを・・・か・・・」
バルカン・ジョージは最後まで発せず力尽きた。
それを見たロックはハンガーから防弾チョッキを取り、それをバルカン・ジョージに被せた。
「トシゾー、お前がいなかったら防弾チョッキを着ていないコイツでもヤバかっただろう、改めて礼を言う」
「あぁ、構わんさ」
「バルカン・ジョージはプラシーボ効果の絶大さを教えてくれたな、凄いな、プラシーボ効果」
「この先にも強敵は居るだろう、行くぞ」
ロックはソーコムとAK47の弾を確認しながら、トシゾーは兼定に付いた血を拭き取り鞘に仕舞いながら次の戦場へ向けて歩き出す。
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バルカン・ジョージは膝を着く。
足元には大量の血が溜まっていく。
常人なら気を失ってもおかしくない量だ。
「はぁはぁはぁ、何故だ・・・叫んだ程度で貧血を起こすとは・・・そして貴様らの攻撃は全て防弾チョッキで防いでいるはずなのに、何故俺が膝を着いている・・・」
バルカン・ジョージが息を切らしながら呟く。
それを見てロックはゆっくりと近づいて行く。
「そもそもお前は防弾チョッキなど着ていない」
「くっくっくっ、まだほざくか!」
「現にあれを見ろ!」
ロックはある場所を示す。
そこにはハンガーにかけられた防弾チョッキがあった。
バルカン・ジョージ専用なのかかなりサイズもデカい。
ロックは戦いの中でハンガーにかけられているのを発見していた。
バルカン・ジョージは示された方を見て驚愕する。
「なっ!?何だとー!?」
バルカン・ジョージは自分の体を確認、そこは銃弾を浴びて胸部や腹部が血塗れになっている。
それを見たバルカン・ジョージの顔が血の気を引いていく。
「そ、そ、そんな、馬鹿な・・・俺が防弾チョッキを着ていないだと・・・」
「いや、あれだけ銃弾食らって気づかないお前も凄いよ」
バルカン・ジョージは絶望で顔を歪める。
両手もついて床を見ている。
「何故だー!!!!何故俺は防弾チョッキを着ていないんだー!!!うぉぉぉぉぉぉ!!!!防弾チョッキがあれば俺は最強だったはずだ、防弾チョッキがあれば俺は死なない、防弾チョッキがあれば健康的な生活が出来る、防弾チョッキがあれば多くの人たちに夢を与えれる、・・・おぉぉぉぉ!!防弾チョッキー!!!おんおんおんおん・・・」
バルカン・ジョージは叫んだ後泣き始めた。
「どんな性能の防弾チョッキだよ」
「ロック」
トシゾーが少しふらつきながらロックに近づいて行く。
「やったのか?」
「分からないが、戦意は喪失したと思う」
「こいつは本当に防弾チョッキを着てたらヤバかったな」
「あぁ」
バルカン・ジョージの声がだんだん弱まり始める。
血の流し過ぎだろう。
「俺もここまでか・・・」
バルカン・ジョージは仰向けに倒れた。
「一つだけ頼みがある・・・俺はこのまま死ぬだろう・・・・・・最後・・・に・・・・・・防弾チョッキを・・・か・・・」
バルカン・ジョージは最後まで発せず力尽きた。
それを見たロックはハンガーから防弾チョッキを取り、それをバルカン・ジョージに被せた。
「トシゾー、お前がいなかったら防弾チョッキを着ていないコイツでもヤバかっただろう、改めて礼を言う」
「あぁ、構わんさ」
「バルカン・ジョージはプラシーボ効果の絶大さを教えてくれたな、凄いな、プラシーボ効果」
「この先にも強敵は居るだろう、行くぞ」
ロックはソーコムとAK47の弾を確認しながら、トシゾーは兼定に付いた血を拭き取り鞘に仕舞いながら次の戦場へ向けて歩き出す。
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