Un lupo selvaggio

ブログ小説です。 500~1000文字を1話として物語を進めていきます。 完全自己満! 趣味全開の小説です!(笑)

オリジナル小説

Men of destiny2 22話

「ぐっ・・・」

バルカン・ジョージは膝を着く。
足元には大量の血が溜まっていく。
常人なら気を失ってもおかしくない量だ。

「はぁはぁはぁ、何故だ・・・叫んだ程度で貧血を起こすとは・・・そして貴様らの攻撃は全て防弾チョッキで防いでいるはずなのに、何故俺が膝を着いている・・・」

バルカン・ジョージが息を切らしながら呟く。
それを見てロックはゆっくりと近づいて行く。

「そもそもお前は防弾チョッキなど着ていない」

「くっくっくっ、まだほざくか!」

「現にあれを見ろ!」

ロックはある場所を示す。
そこにはハンガーにかけられた防弾チョッキがあった。
バルカン・ジョージ専用なのかかなりサイズもデカい。
ロックは戦いの中でハンガーにかけられているのを発見していた。
バルカン・ジョージは示された方を見て驚愕する。

「なっ!?何だとー!?」

バルカン・ジョージは自分の体を確認、そこは銃弾を浴びて胸部や腹部が血塗れになっている。
それを見たバルカン・ジョージの顔が血の気を引いていく。

「そ、そ、そんな、馬鹿な・・・俺が防弾チョッキを着ていないだと・・・」

「いや、あれだけ銃弾食らって気づかないお前も凄いよ」

バルカン・ジョージは絶望で顔を歪める。
両手もついて床を見ている。

「何故だー!!!!何故俺は防弾チョッキを着ていないんだー!!!うぉぉぉぉぉぉ!!!!防弾チョッキがあれば俺は最強だったはずだ、防弾チョッキがあれば俺は死なない、防弾チョッキがあれば健康的な生活が出来る、防弾チョッキがあれば多くの人たちに夢を与えれる、・・・おぉぉぉぉ!!防弾チョッキー!!!おんおんおんおん・・・」

バルカン・ジョージは叫んだ後泣き始めた。

「どんな性能の防弾チョッキだよ」

「ロック」

トシゾーが少しふらつきながらロックに近づいて行く。

「やったのか?」

「分からないが、戦意は喪失したと思う」

「こいつは本当に防弾チョッキを着てたらヤバかったな」

「あぁ」

バルカン・ジョージの声がだんだん弱まり始める。
血の流し過ぎだろう。

「俺もここまでか・・・」

バルカン・ジョージは仰向けに倒れた。

「一つだけ頼みがある・・・俺はこのまま死ぬだろう・・・・・・最後・・・に・・・・・・防弾チョッキを・・・か・・・」

バルカン・ジョージは最後まで発せず力尽きた。

それを見たロックはハンガーから防弾チョッキを取り、それをバルカン・ジョージに被せた。

「トシゾー、お前がいなかったら防弾チョッキを着ていないコイツでもヤバかっただろう、改めて礼を言う」

「あぁ、構わんさ」

「バルカン・ジョージはプラシーボ効果の絶大さを教えてくれたな、凄いな、プラシーボ効果」

「この先にも強敵は居るだろう、行くぞ」

ロックはソーコムとAK47の弾を確認しながら、トシゾーは兼定に付いた血を拭き取り鞘に仕舞いながら次の戦場へ向けて歩き出す。









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Men of destiny2 21話

完璧なまでに鍛えられた胸筋、男でも感心するほど綺麗に割れた腹筋、丸太ではないかと見違うほど鍛えられた巨大な腕、まるで自分の上半身を見てくれと言わんばかりの上半身裸のバルカン・ジョージがうすら笑みを浮かべている

「ふはははは、防弾チョッキは何物も通さん、何物もダメージを与えん、何物も斬ることは出来ん!防弾チョッキこそ最強なのだよ!」

「…………」

ロックは自分の見間違いでは無いかと良く見るが、防弾チョッキは着ていない。
透明な防弾チョッキでも開発され装備しているのか?

だが、背中からは大量の血が流れている。

「何故黙っている?俺が防弾チョッキを着ている事で打つ手が無くなったか?」

バルカン・ジョージは尚勝ち誇っている。

「俺の見間違いか、お前は防弾チョッキを着てないように見えるが?」

「ハッハッハ、何を言う?死ぬのが惜しくなったか!!」

バルカン・ジョージはM61をロックへ向け発砲。
一瞬で数百発の弾丸がコンテナを破壊する。

轟音を後ろで聞きながから、回避したロックは疾走する。

(とにかく奴を止めるには撃つしかない)

走りながらソーコムをリロード、ついでにコンテナの中から飛び出ていたAK-47を拾う。
運良く弾も入っていた。

野生の勘でロックへ向けバルカン・ジョージがコンテナを投げてくる。
全力疾走でロックは回避、爆発音のような破壊の音が倉庫内にこだまする。

コンテナの間を走り抜ける際バルカン・ジョージの姿を横目で確認。
トシゾーが兼定で斬り付けたがバルカンで防がれる。
続いて斬り付けようとするが、拳を叩き込まれトシゾーは再び吹っ飛んだ。

ロックは再度、AK-47を構え発砲する。
弾丸は全てバルカン・ジョージの背中に命中する。

「効かぬのだ!!」

振り向きざまにコンテナを投げてくる。
ロックは地面すれすれまでしゃがみこみ回避。
そのまま立ち上がり射撃。
今度は正面から銃弾を浴びせる。
バルカン・ジョージの胸筋と腹筋から血が舞い散る。

「俺の防弾チョッキは最強なのだ!!!」

突如バルカン・ジョージはロックへ向けて疾走。
巨大な戦車が突っ込んで来てるかのようだ。
ロックはそれを避けようとするが、予想外のスピードで避けきれなくバルカン・ジョージのタックルをモロに受けてしまった。

「ぐっあ」

圧倒的なパワーに吹き飛ばされ、コンテナに激突。
全身の骨が軋む。

「防弾チョッキがあれば銃弾も防げる。防弾チョッキがあれば剣も防げる。防弾チョッキがあれば核爆発も防げる。防弾チョッキがあれば猛毒も防げる。防弾チョッキがあれば細菌も防げる。防弾チョッキがあれば頭を吹っ飛ばされても治る。防弾チョッキがあればコロナも防げる。故に、俺は最強だ!」

全身血塗れの男はゆっくりとロックへと近づいて行く。

「つまり!俺に何をしても無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!!!!」

バルカン・ジョージは叫んだ後少しふらついたように後ろに1歩下がった。

「流石に叫び過ぎて貧血をおこしたか...。ハッハッハッハッ」

どう考えても血の流しすぎだろとロックは心の中で叫んだ。

Men of destiny2 20話

ロックは全力で疾走する。
背後からは轟音。

M61の弾丸が襲いかかって来る。

「どこに隠れやがったー!!」

正面からではとても対抗出来ないため、ジョージの声を頼りに後ろへ回るルートを探す。

トシゾーも同じように動いているはずだ。

コンテナの多さが逆に良かったと思う。

ロックはソーコムを構えコンテナを右に曲がると目の前にバルカン・ジョージの背中が見えた。

(ジャスト!)

容赦なく連続でトリガーを引く。
弾丸は全てバルカン・ジョージの背中を撃ち抜いた。

「そこか!」

だが、バルカン・ジョージは銃が効かないのか直ぐに振り向きロックを捉える。
M61の火が吹いた。

(ヤバい)

ロックは抜群の反射神経で直ぐにコンテナに隠れる。
コンマ1秒でも遅れたら弾丸の餌食になっていただろう。

「コソコソとしやがってー!!」

バルカン・ジョージは叫ぶ!

更に、その背後に回り込んでいたトシゾーは兼定を手に疾走。
無防備な背中に斬り付ける。

「ぐぁ!」

バルカン・ジョージは後ろを振り向き

「貴様かー!」

巨大な左拳をトシゾーに叩き付けた。
咄嗟にガードしたトシゾーだがあまりの威力に吹き飛ぶ。

それを見ていたロックは更に背後からはソーコムを発砲。

先程ロックが撃った弾痕とトシゾーが切り付けた血塗れの背中に、更に銃弾が撃ち込まれる。

それに気付いたバルカン・ジョージは振り向きざまにロックにタックルを仕掛け吹き飛ばした。

「ぐはっ」

コンテナが凹むほどの衝撃で激突。
ロックの意識が飛びそうになる。

(……何故だ…弾も当たっていて尚且つトシゾーにも斬られているのに何故奴は倒れない…)

「クックックっ、貴様ら、不思議に思っているだろう?」

ロックに歩み寄りながらバルカン・ジョージは不敵な笑みを浮かべる。

「何故俺に銃が効かんのか?」

ロックが疑問に思った事を口にした。

「冥土の土産だ、特別に教えてやろう」

「ぐっ…」

ロックはよろめきながら立ち上がりソーコムを構えた。

「俺は貴様らも見て分かるように、銃等は効かぬ!!何故なら防弾チョッキを着ているからだ!!!」

上半身裸の男は倉庫内に響き渡るほどの大声で叫んだ。

to be continued



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Men of destiny2 19話

二人はコントロールルームを出て先へと進んでいく。

「次に武器庫を探したほうが良さそうだな」

コントロールルームで見た限りこの先に進んでいくとありそうだった。

2人は先へ進む為エレベーターに乗り込み、上の階へ移動する。
エレベーターが開いた後辺りを警戒したが特に敵は居ないみたいだ。

一本道の廊下を進んでいくと、広大な空間に出た。
辺りには巨大なコンテナが積まれている。

「ここが武器庫なのか?」

ロックの呟きはコンテナ庫にコダマする。
人の気配に注意しながら進んでいく。

「ロック」

「あぁ」

突然2人の目の前に巨大な人影が現れる。

2m以上ある身長と、丸太のように太い腕。
それに伴う胸筋に鍛え上げられた腹筋。
スキンヘッドの黒人の手には、戦闘機に付いていそうなほどの巨大なバルカンが握られており、予備の銃弾を胸に巻いていた。

ロックは銃を構えトシゾーは刀の鯉口を切る。

「ふはははは!俺のM61バルカンの餌食になるのは貴様らか!」

男は112㎏もある重量のM61バルカンを軽々と扱い、銃口をロック達に向ける。
毎分6000発の弾を発射するこのバルカンから逃げるのは困難だろう。

「俺はバルカン・ジョージ!貴様らは俺を楽しませてくれるだろうな!」

「バルカン・ジョージ!?聞いた事あるな。スターリングラードで生き残った奴か!?」

「ナチスの事は今やどうでも良い!このバルカンを撃てればな!」

上半身裸で筋肉ムキムキのバルカン・ジョージの怒声が倉庫中に響き渡る。

「ハピネス・イズ・ヒア!!!!」

「トシゾー!」

「承知」

2人は咄嗟に左右に別れる。

M61バルカンの火が吹き轟音が響き渡る。
幸いコンテナがそこら中に積んである為隠れるような場所はある。
2人は銃弾から逃れれたが今だけだ。

バルカン・ジョージは直ぐに移動しロックへと照準しバルカンのトリガーを引く。

ロックはコンテナを利用し何とか銃弾から逃れる。

「ふはははは!どうした!?逃げるだけでは俺は倒せんぞ!!!」

その声が聞こえた直後、ロックの目の前のコンテナが吹き飛んで来る。
それを咄嗟にしゃがんで躱す。

吹き飛んだコンテナが轟音を上げて壁にぶつかった。

「…剛力にも程があるな!」

冷や汗が止まらない。

「そこか!」

またM61バルカンが火を噴く。

「早めの決着が必要だ」

ロックは走りながら呟いた。

to be continued


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Men of destiny2 18話

《大佐!ビッグボーイ大佐!》

ロックは無線に呼びかける。

《………して…な………だろ》

音声が途切れ途切れに聞こえる。

《大佐!応答してくれ!》

《…っぱ…を……せて……さい…》

どうやら誰かと話しているようだが聞こえ辛い。

「おかしい、無線が通じんのか…」

ロックはため息を吐いた。
もう一度呼びかける。

《大佐!》

《ななななななんじゃ!?》

《大佐、聞こえるか?》

《あー、ロックか!?》

《あーって……大佐、いまジャブロー内へ侵入したが、そこでジョナサンらしき人物を見た》

《何だと!?それはジョナサンだったのか?》

《確証はないが限りなく似てはいた》

《アラスカでの核の爆発に呑まれ消息を経ったままだが…何のためにここへ…ロック、まだ生きていると決まったわけじゃない。君の任務はガンボトリオンの破壊だ。まずはそれを第一優先に動いてくれたまえ》

《了解した》

通信を終えたロックは立ち上がる。

(大佐は何をやっていたのか…)

心の中でそっと思う。

「知った奴が居たのか?」

「あぁ、俺の前任で任務を遂行し消息を経った奴が居てな。限りなく似ていた」

「なるほど…」

「まぁいい、俺達はこのまま変更無く任務を進める」

ロック達はエレベーターへ向かい歩き出す。

乗降ボタンを押し、エレベーターが来るのを待つ。
その間にソーコムの弾数を確認したりM16を確認し自分の装備を整える。

そしてエレベーターは到着しゆっくり扉が開く。
ジャブローは鍾乳洞を利用して作りているようで、壁や天井は鍾乳洞そのままだった。
そこに目の前にはコンテナの山、隠れながら奥へと進むには絶好の場所だった。

「…人の気配は無いな」

トシゾーの言葉に頷きゆっくり進み始める。

「まずはガンボトリオンがどこに格納されてるか、場所を知る必要があるな、それを探そう」

ソーコムにサイレンサーを取り付ける。
スニーキングする場合はいかに音を立てないか、音が自分の命の危険に関わってくる。

ロックはソーコムを構えコンテナを利用しゆっくりと進んで行く。

この部屋全体を調べたがどうやら敵は居なそうだ。
奥にあった自動扉に入り次の部屋へと進んでいったがその部屋にも特に兵は配備されてないようだ。

「以外に警備が甘いな…」

ロック達はそのまま部屋を何個か調べたが敵兵は居なかった。
その中で、銃弾やレーションなどを手に入れる。

そしてコントロールルームらしき部屋に辿り着いた。
目の前には巨大なモニターやPCなどが並んでいる。

「ここで情報を収集出来そうだな」

ロックはキーボードを叩く。

「あった、ここだな」

ガンボトリオンが格納されている場所が判明した。
モニターにもガンボトリオンが鎮座しているのが見える。

「こいつだ…」

「人類はこんなものを作れるようになったのか……」

トシゾーの驚きの声。

「あぁ、だがこいつは破壊しなければならない」

「ロック、質問だがこいつをどうやって破壊する?」

「C4爆弾か…RPGがあればいいのだが、そいつを調達しないとな、それを探しつつ…行こう」

「行こう」

そういう事になった。

to be continued


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