ロックは瞬発加速でヤマートルの懐に潜り掌底。

「わたぁ!」

ヤマートルは衝撃で後方へと下がる。
更に追撃の右ハイキックで脳震盪を起こす。

「ぐぁ」

左に倒れつつ右脚で踏ん張るが、左の回し蹴りが鳩尾にヒット。
ヤマートルは吹っ飛び木に激突、ロックは休むこと無く追撃。
拳が顔面や腹筋を破壊していく。
だが、ヤマートルも鼻血を流しながら負けじと蹴りを放つ。

ロックはそれを両手でガード。
その隙を付きヤマートルの右フックがロックの顔面を捉えるが、読んでいたロックは左手でガード。

右のアッパーでヤマートルの顎を砕く。

「ガっ!?」

アッパーで体が浮いたヤマートルへ蹴りを放ち吹っ飛ばす。

「俺の中のドラゴンに火を付けたな!」

ヤマートルはゆっくり立ち上がるがダメージが大きく脚にきているようで少し震えている。

「やるなドラゴン!」

ヤマートルが吼える。

「オォォォォ」

すると上半身の筋肉が膨れ上がり上着が破れ鍛え抜かれた鋼の筋肉が姿を表す。

「オォォォォ!!」

吼えながらのヤマートルの爆走。
大振りの拳をロックは躱す。
ヤマートルの後ろに回り背中に蹴り。
踏ん張ったヤマートルは振り向きざまに右ストレート。
剛腕パンチをガードだけでは吸収しきれないロックが吹き飛ぶ。
吹き飛んだロックが地面に着く前に、ヤマートルは瞬間に距離を詰め空いた腹に拳を打ち込んだ。

「ぐぁはっ!?」

口から血を吐きながら地面に叩きつけられる。
更に追撃の顔面へのパンチ。
爆音と共に粉塵が舞う。

ギリギリの所で顔をズラしトドメは間逃れたロック。

顔の真横にある腕を掴んで利用しての蹴りがヤマートルの顔面にヒットする。
そのままロックは立ち上がり更に蹴りでヤマートルを突き飛ばす。

空中で体勢を整え難なく着地するヤマートル。

2人は疾走。

お互いの右拳同士がぶつかり合う。
衝撃でお互いが反発し離れるがロックは体勢を低くし、懐へ潜り込む。

「昇竜拳!」

叫びながらロックの拳はヤマートルの顎を再び破壊した。

「おごぁ」

空中へ浮かんだヤマートルへロックは跳躍、回転しながらかかと落とし。

筋肉で盛り上がった巨体が地面に叩き付けられる。

「ふぅ」

勝負はついた、とロックは思った。

辺りを見回すと、トシゾーとキュービンの剣戟音が聞こえる。

to be continued


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