「せや、せやからワシ名前変えて呼んでもろうとんねん」
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ーヴモァャリョルジュジォヴィャはドヤ顔で言い放った。
「急に関西弁になったな」
ロックの驚きを無視。
「ワシの事タナカって呼んでや、その方が君らよう分かるやろ」
「すまんが全然分からん」
ロックはハッと気付く。
【田中研究所】
そういうことなのかと変に納得してしまう。
ーヴモァャリョルジュジォヴィャって名前がロシア語だとどう言う表記になるのかと思う。
「名前を変えるのは分かるが、何故日本人のような名前なんだ?」
「憧れや、ワシ関西人に憧れとってん。所詮憧れやから関西弁っぽく無い所もあるで」
「………」
もうキャラ設定が無茶苦茶だと思ってしまう。
「まぁええわ、君らガンボ目当て?」
「ガンボ?」
「せや!ガン・ボトリオンや!」
タナカは目を輝かせている。
「ガンボって呼んでいるのか…」
「せやで!あれな、ワシも開発しとってん。大したもん作ってしもうたわ!」
タナカは思い出に浸るようにうんうんと頷いている。
「そのガン・ボトリオンはどこにあるんだ?俺らの予想ではジャブローという地下基地にあると思っているのだが」
「なんや、もうそこまで知っとんのか。そう、ガンボはジャブローに格納されとる。調整も最終フェーズまで進んどるやろな」
「その最終フェーズが終わったらどうなる?」
「1年前、アラスカで核爆発があったのは君らも知っとるやろ?」
「あぁ」
あの爆発で、伝説の男と言われていたジョナサンは消息を絶った。
「あれ、核撃ったのがガンボや。新機動人型兵器ガン・ボトリオンが装備しているハイパーメガバズーカで、時間、場所関係無く核を撃つことが出来る」
「世界的テロリスト集団アフターシックス。奴等は核戦争を起こす気か!」
タナカはいつの間にかタバコを吸いながら外を眺めてる。
「核戦争で済めばええけどな。奴等はこの世界の主導権を握ろうとしている。君ら、アフターシックスの信条知っとる?」
「…いや、知らないが…」
「平日午後6時から利用出来るや、ホンマに…ワクワクするな」
「マジで意味が分からん」
「アフターシックスの下部組織にスターライトっちゅう組織もあるんやけど、土日祝日の午後3時から利用出来るっちゅう信条や………もうホンマにワクワクするで!」
タナカの目は子供のようにキラキラしている。
「ワクワクの意味がわからんのだが…お前は何故開発に携わった?ワクワクするからか?」
「ワシかて世の中破壊するもんを作りとーない!あれは強制やった」
「家族が人質になったのか?」
「奴は、ロイホは酷いやつやでホンマに。3年前、当時サンクトペテルブルクにワシの研究所があってん。そこをロイホは襲撃し研究所が占拠された。襲撃してきた理由がワシに協力を求めるためや。ワシは嫌やった。ワシは世の中よくする為に研究しとった。破壊するために知識を使いとーない。初めは断った。だが奴は言ってきたんや。断れば、使用済み尿漏れパットを口に突っ込むと。何人目の尿漏れパットで心折れるか楽しみだと」
「………」
「そらもう快諾や!即答やったで」
「意思弱っ!」
「だって嫌やん!」
「まぁ、嫌だがもっと他のやり方がありそうだがな…」
「2年で完成間近まで作り上げた。もうワシは用済みや。やからこんな辺鄙な所に監禁されとる」
タナカは煙を吐きながら哀しい目をする。
「君ら、ジャブローの入り方しっとる?」
「いや分からない。それを調べる為にここを目指したのだが」
「これを教えるとワシはロイホに怒られる」
やっぱり怒られるだけで済むのか、ロイホは意外と優しい奴なのかと思ってしまう。
「けどええわ、ワシが教えたる」