Un lupo selvaggio

ブログ小説です。 500~1000文字を1話として物語を進めていきます。 完全自己満! 趣味全開の小説です!(笑)

2016年04月

Men of destiny2 2話

ジャングルの朝、動物たちの鳴き声は止み静寂に包まれていた。

土埃が舞うなか、男は柔道の受け身をとって倒れている。

「はっ!」

男は目を開き空を見る。
そしてゆっくり立ち上がった。

「ぎりぎりだったぜ」

柔道の受け身の凄さを肌で実感していた。

《ジョナサン無事か?》

ナノマシンによって体内に埋め込まれた無線機から声が聞こえる。

《あぁ、柔道の受け身は凄いことが分かった》

《………無事ならそれでいい。君は人間か?》

ジョナサンは笑う。

《…さて、今回の君の作戦だが…1年前アラスカでPSによって開発されていた兵器、ガン・ボトリオンがロイホ・ジョナサン率いるアフターシックスというテロリストによって強奪された。奴は基地に向けて核を撃ち、その後このロシアのジャングルに消えた。今回、その運び込まれた兵器ガンボトリオンを君に破壊してもらいたい》

《了解している》

《君にとって初の重要任務だがやり遂げてくれ》

《ジョナサンの名に懸けて》

《それだが…君のコードネームを変えたい》

《このタイミングで?》

《あぁ、ジョナサンはよそう。やはり1年前の核爆発後に消息を経った男のコードネームは縁起が悪い》

《では何に?》

《そうだな、ロックでどうだ?》

《ROCKか、悪くない》

《私の事はビッグボーイ大佐で問題ない》

《了解した》

《ではロック、任務を開始してくれ》

通信を終え、ロックは辺りを見回す。
静寂だったジャングルが朝を迎え動物の鳴き声が聞こえてくる。

先ずは地図に記載された小屋まで向かう。
そこで協力者と合流し、共に戦う手筈だ。

ロックはゆっくりジャングルを歩き始めた。

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Men of destiny2 1話

アラスカの核爆発から1年後。
1万メートル上空をC-17が夜明け前の暗黒の空を飛んでいた。

『パキスタン上空、高度3万フィート(1万メートル)。間も無くロシア領空に近づきます』

パイロットの声が無線越しに聞こえる。
コクピットから聞こえる無線のやり取りを男は貨物室の長ベンチに座り聞いていた。

『降下5分前、後部ハッチ開きます』

上空の冷たい風が入り込んでくる。
男は立ち上がり降下の準備をする。

「お・・・おい!」

輸送員が声をかけてくる。
男は振り向き親指を立てる。

「ちょ・・・」

酸素マスクを付けた男の表情は見えない。

『システム、オールグリーン』

機体は既にロシア領内に入っている。

『降下開始10秒前』

眼前に夜明け前の暗黒の空が広がっている。
日の出もそろそろだろう。

『・・・・3・・・2・・・1』

指揮官の号令が発せられる。

『鳥になってこい!』 

「おーーーい!!!」

輸送員の叫びは無視して男は後部ハッチから身を投げ出した。 

ヘイロー降下作戦(高高度降下低高度開傘)

視認外である高高度(1万メートル程度)を飛ぶ航空機から飛び降り、パラシュートを開き敵地に降下潜入する。
今回の作戦だ。

地面が時速200キロで迫る。
マスクからの視界からは徐々に昇ってくる朝日が見える。

パラシュートを開く高度300メートル以下まであと少し。

その時男は気付いた。

(あかん!!パラシュート装備するの忘れた!?)

男は酸素マスクの中で冷や汗をかく。
地面はどんどん死へと近づいていく。

(あれだ!)

絶望の中で閃く。
男は近づいてくる地面に背を向ける。

(ジュードーの受け身だ!それしかない!)

近づく地面を後ろ目に見つつ構える。

「おおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

気合と根性で柔道の受け身をとった。

ドスッというくぐもった音がジャングルの野生の動物の鳴き声の中に響き渡った。


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第1部 あとがき

はい。
ということで、久しぶりに小説書いてみました。
いかがでしたでしょうか?
ここまで読んでくれた皆様、ありがとうございます!

移動の場面とかはかなりはしょってるけど(笑)

読み返して気付いたんです。
この第1部の敵のセリフ、ほぼガ○ダム(笑)
9割くらいガ○ダムじゃないか!
第2部大丈夫か?(笑)

大丈夫!ガ○ダムの名言いっぱいあるから(笑)
後半はグ○ンラガンの名言もいっぱい出てくる事でしょう!
そういう問題じゃねー(笑)

さて、第2部からはキャラも増えます。

その中で、敵キャラとしてバルカン・ジョージってのが登場します。
もう俺の中で最高のキャラに出来上がってます。
早く出したい(笑)

ご存じの方は分かると思いますが、この物語は某有名ゲーム、メ○ルギアのストーリーをパクってアレンジし、パロディ化したわたくしの完全なる自己満の作品です。

今後も読んでいただいたら幸いです。

ジョナサンは生きているのか?
引き続き宜しくお願いします。

新宿のファミリーレストラン
ジョナサンにて。







Men of destiny 6話

男、ロイホ・ジョナサンはサングラスを取る。
ジョナサンとジョナサンは目が合う。

確かに、どことなく俺に似ているとジョナサンは思った。

ロイホは再びサングラスをかけコクピットへ戻る。
兵もほぼアントノフに乗り込んだようだ。

「貴様は一体!?目的は何だ!?」

『紛争が紛争を呼び、新たな憎しみを生む。そして俺達の生態圏は拡大していく』

ガン・ボトリオンは破壊した壁から外へ出る。
アントノフが大型エンジンの唸りを上げ加速し、離陸していく。

ガン・ボトリオンも背中のブースターで加速し上空へ上がる。

「まずい!」

ジョナサンは滑走路に戦闘機を発見。
疾走する。

《大佐!まずいぞ!奴は核を撃つ気だ!》

《何っ!ジョナサン!脱出出来るか?》

《やるしかない!大佐!あんたも離脱するんだ!》

《大丈夫!もうアメリカ付近だ!》

《早っ!!マジでか!?》

F14、愛称トムキャットのコクピットハッチは開いていた。
ジョナサンはそれに飛び乗る。

上空のガン・ボトリオンはハイパーバズーカを先程まで格納されていた基地に向けて構えていた。

『待ちに待った時が来たのだ!』

ガン・ボトリオンから発するスピーカーの声が夜空に響く。

F14のエンジンに火が付く。
ジョナサンはポケットに入れていたカロリーメイトを食べながら叫んだ。

「アフターバーナー全開!」

それと同時に装備していたiPodで、名曲デンジャーゾーンを爆音で流す。

『 多くの英霊達が無駄死にで無かった事の証の為に、再びジオンの理想を掲げる為に、星の屑成就のために!』

ジョナサンを乗せたF14は滑走路を加速していく。
急激なGでカロリーメイトが食べれない。

『 ソロモンよ、私は帰ってきたぁぁ!!!!』

ハイパーバズーカから核弾頭が発射され、10ktのTNT火薬が炸裂。
数百万度の火球は、表面に衝撃波を形成しつつ急速に膨張する。
火球の膨張が停止する段になっても、衝撃波はより広範囲に爆風となって拡散し、辺りを破滅へと変えていく。

離陸し終え空へ飛び立つF14に爆風が襲う。
機体が尋常じゃないくらいに揺れ、アラーム音が鳴り響く。
が、デンジャーゾーンを爆音で流してる為ジョナサンには聴こえなかった。

死が迫る。

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

ジョナサンの脳裏に師の言葉がこだまする。

(最後まで希望を捨てちゃいかん。諦めたらそこで試合終了だよ)

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

爆風はF14を飲み込んでいった。




第2部へ続く。







Men of destiny 5話

「「ジーク!ジオン!!」」

傭兵達の歓声が轟き響く。

男は歓声を背にし、ガン・ボトリオンを見上げる。
そしてコクピットハッチを開け搭乗した。

「こいつ、動くぞ!」

男が座りエンジンが始動すると同時にコクピットハッチが自動で閉まりオールビューモニターが展開。
足元に群がる数百の兵達が眼前に映し出される。

「見せて貰おうか、パーフェクトソルジャー社のモビルスーツの性能とやらを」

ガン・ボトリオンはゆっくり動き出した。
右側の倉庫の壁に設置されていたハイパーバズーカを装備し、その壁を右腕で殴り破壊する。
氷点下の風が室内に入り込む。

ガン・ボトリオンはゆっくり歩きだしさらに壁を破壊。

『諸君!外に輸送機を準備している!乗りたい奴はのるんだ!』

ガン・ボトリオンに搭載されているスピーカーから男の声が響き渡る。
それを皮切りに兵達は破壊された壁からわらわらと外へ出始める。

「結局輸送するのかよ!」

男の言動と行動にツッコミが止まらない。

外には滑走路。
そこに超巨大シルエットが浮かび上がる。

「何だあれは?」

兵達の中に紛れジョナサンは呆然とする。
全長84m。250tもの貨物を運ぶことができる世界でただ1機の貨物機。
滑走路のライトに浮かぶ超大型貨物機アントノフ An-225 ムリーヤが離陸の準備をしていた。

「あんなものどこで…」

『ジョナサン!そこにいるのだろう!?』

突然ガン・ボトリオンのスピーカーから呼び掛けられる。
ガン・ボトリオンのカメラアイは傭兵に紛れるジョナサンを捉えていた。

「なに!?」

『くっくっくっ。このガン・ボトリオンを見に来たか!』

「何故俺を知っている?」

『何故?』

ガン・ボトリオンは両手を広げた。

『兄弟だからだぁ!!!』

「兄弟!?」

『同じ遺伝子を持つ兄弟よ!』

コクピットハッチを開け男は顔を出した。

『俺の名はロイホ・ジョナサン!』

またファミレスっぽい名前の奴が出てきたとジョナサンは正直思った。







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